出会い系アプリで3歳年下の彼氏ができ、今も仲良く交際しています。当初はそれほど出会いに期待していたわけではなく、なんとなく人肌恋しいときに、食事に行ったり遊びにいったりできる異性の友達ができればいいなという程度の軽い気持ちで登録しました。
登録して最初の数か月で何名かメッセージでやり取りをし、実際に会ってみました。下心全開で迫ってくる人や、悪い人ではないけれどなんとなく気が合わないなど、いまいちパッとするような出会いはなく、アプリを通じた出会いはこんなものなのかな?と思っていました。
出会い系アプリの使い方に慣れたころには、きちんとお付き合いできる人を探すなんて無理な話なのかなと、半ばあきらめモードになっていました。私が登録していた出会い系アプリは、WEB版で日記が書けるようになっており、出会いを求めるよりも、暇つぶし感覚でほかの方が書いた日記を読んでいる時間のほうが長くなっていったのを覚えています。
日記の内容は、赤裸々な体験のものから日常のささいなニュースまでさまざま。日記はその方の物の考え方や、趣味嗜好などを知るのに便利なツールでした。たくさんある日記のなかで、とても惹かれる文章を書く方がいて、私は日記が更新されるのを楽しみにしていました。
ある日、その方がほかのユーザーさんとそろそろ退会しようかと思っているとコメントをしているのを発見。思わず、日記が好きで読んでいるので退会しないでほしいというメッセージを送ってしまいました。彼とは日記のコメント欄で何度かやり取りをしたことはありましたが、それほど深い話をしたこともなく、驚いている様子でした。
彼との交流はここからスタートし、出会い系サイト内のメッセージのやり取りを重ね、しばらくしてLINE交換をすることに。サイトを離れて個人間でやり取りができることがすごく嬉しかったのを覚えています。
やり取りを進めていると、遠く離れた地方在住であることが分かりました。強い結婚願望があったわけではないので、会うことはないだろうけど、毎日のLINEのやり取りが楽しいので、このままメッセージのやり取りだけでいいかなぁと思い続けていました。
毎日毎日たくさんのやり取りを繰り返すと、お互いに気持ちが向き合うようになり、いつしか彼の存在が私の心の中心になっていきました。すでに恋をしていることを自覚し、お互いに気持ちを確認したあと、写真を交換することに。すると、彼はジャニーズ系のイケメンであることが分かり、とてもビックリしました。半年のLINEと電話のみのやり取りの末、とうとう一度会ってみる?という話に進展。
彼に会う日が決まると、急いでダイエットをし、スタイルを整え、自分のなかの女性の部分があふれ出てくるのを否応なしに感じました。
仕事で休みが週に1日しかない彼に合わせて、彼の住む地方まで私が出向くことになりました。長くやり取りをしていたせいか、初めて会ったときも違和感がなく、すぐに打ち解けられました。彼は、地元でおいしいお店に連れて行ってくれたり、景色がきれいな観光名所などを案内してくれ、本当に楽しい時間を過ごせました。
会うとますます好きになってしまい、本格的に交際がスタート。私が地元に戻ってからも、LINEと電話のやり取りを続け、2か月に1度のペースでデートを重ねるようになりました。遠く離れているため、お互いのお誕生日やクリスマスなどを日付通りに過ごせないこともありますが、大人の出会いですのでそれほど気にはなっていません。
彼とは価値観がまるで合うとは言えませんが、お互い大きな言葉や強い言葉でケンカするのが好きではないという根本が似ているため、何か問題があっても、話し合って解決していけています。話し合うことで、よりお互いを深く分かり合え、離れていても絆が強くなっているのを感じます。
彼と出会って2年を超えようとしています。その間に、彼のお母様がお亡くなりになったり、私が転職をしたり、人生の節目と呼べる時間も乗り越えてきました。彼も私もバツイチで、お互いに同い年の子供がいます。子どもの教育や成長の相談をしあうこともでき、相手のお子様のことが、自分の子どものように心配になったりすることもあります。
ふたりとも子どものことをとても大切にしているため、子育てがひと段落するまでは、自分勝手な行動はできないねと話し合っています。最近では、いつか、子どもの手が離れたとき、一緒になれたらいいねなんていう話も出ています。
友達に出会い系アプリで出会ったことを話すと、少し困惑したような表情をされることもあります。確かに体の関係目的で利用している人もたくさんいたので、すべてが良縁になるとは思ってはいません。
でも、数ある出会い系アプリやマッチングアプリのなかで、同じものを選び、同じ時期に利用していたことは、彼と何かの縁があったのだと思っています。運命を信じて、このまま彼といつか再婚できたらいいなぁと夢見ています。